【ESP32で電子工作】赤外線LEDとトランジスタで赤外線送信回路を組む Day5

みなさん!こんにちは,くよりす(@qyoris)です!
少し間が空いてしまいましたが,今回で5回目となります!

ではでは,早速内容をみていきましょう!

Day 5

今回の作業動画もイイ感じに仕上がっていますよ♪ 動画編集って面白いんですね😋

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技術的なお話

さてさて技術的なお話です.

本来の予定では受信した赤外線の解析を行う予定だったのですが,気づいたら送信回路を作っていました(笑) ということで,結果的に「受信信号の解析(触れるだけ)、赤外線送信回路の実装」という作業内容になっています.

次の順番で説明していきます!

 A. 受信信号の解析
 B. 赤外線送信回路の実装
  1. 赤外線LEDの抵抗値の計算
  2. トランジスタのベース抵抗値の計算
  3. 送信回路の実装




A. 受信回路の解析
本来やる予定だった解析について調べてみると,取得した値をそのまま送信するだけで問題なさそうでした.そこで次の送信回路を先に組んで,送信プログラムを作る中で解析もやろうという考えです.




B. 赤外線送信回路の実装

さて,送信回路の実装ですが,ここでは僕がやった回路設計とその実装について示したいと思います.


1. 赤外線LEDの抵抗値の計算 まずは,赤外線LEDに流す電流の量を制御するために抵抗値を計算します.

秋月電子抵抗の計算方法によれば,

( 電源電圧[V] - 順方向電圧降下[V] ) ÷ 順方向電流[A] = 抵抗値[Ω]

で計算でき,Day2で購入した赤外線LEDのデータシートを参考に,

 順方向電圧降下V_F=1.35V,\ 順方向電流I_F=80mA

としました.電源電圧は 5Vです(いいのかな?笑).

これより, (5 - 1.35) ÷ 0.08 = 45.625Ωと計算できます.

実際にはこの値に近い, 39Ωの抵抗を使うことにしました.


2. トランジスタのベース抵抗値の計算

次に,トランジスタの抵抗値を計算します.上に示した通り赤外線LEDに流したい電流である I_F 80mAです.しかし,ESP32ではこれほど大きな電流をGPIOピンから出力することはできないようなので,トランジスタでスイッチングすることで信号を増幅する回路を組むことにします.

今回は手元にあった2SC1815GRというNPNトランジスタを使用します. このトランジスタを制御するためのベース電流の計算を設計しました!

トランジスタの電流増幅率を hfe=200とします.  \frac{80mA}{200}=0.4mAからベースに0.4mAの電流が流れれば,この200倍の80mAがエミッタ-コレクタ間に流れるはずです.そして少し余裕を持たせた方が良いようなので,ベースには2倍の0.8mAを流せるようにします.

 \frac{3V - 0.6V}{0.8mA}=3kΩより,この値に近い3.3kΩの抵抗を使用することにしました.


3. 送信回路の実装

以上で必要な計算が終わったので,それを元に実際に回路をつくります!

回路図は次の通りです(手書きだけど💦).

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果たしてこれであっているのか...

それは ワッカリマセン 間違っていたら教えて下さい🥺


そして!実際に組んだ回路がコチラでっす😋

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左側が今回組んだ部分です!(右側の受信回路についてはDay4をご覧ください)


今回は以上になります!次は,受信信号を解析して,送信プログラムとこの回路を使って電気を操作するぞ〜〜〜💪


参考